占い研究会

ルーン占い

 ルーン文字はもともと、日常的に使われていたもので、紙が作られる以前、ナイフなどで木片などに刻んだ後も読みやすい形に発展した文字です。日本人が漢字の象形文字を見ると、不思議な文字に見えますよね、ルーン文字が占いにつかわれる神秘的な文字として使われるようになったのは、実際にルーン文字が使われなくなってからのイメージです。護符や遺跡から発見されたものも多いというのが、ルーン文字が占いと結びついて考えられる理由でしょう。元々漢字の起源である甲骨文字も占いのための文字でしたし、琉球語のカイダー文字も占いのための文字です。ルーン文字だけが占いに使われた文字ではありません。

 ルーン文字を使った占いは、ルーン文字を刻んだ石や金属などを袋に入れて、その中から一つ選んで、その選んだものを占いの答えとするのが一般的です。現在は簡易的にするために、ルーン文字が印刷されたカードも使われます。タロットカードの中にも、ルーン文字が印刷されたものがありますので、それを使う事もできます。タロットを使う場合のスプレッドはワンオラクルに限らず、複数のカードを使う事もあります。

 ルーン文字にはいくつかの種類はあり、文字の形や文字の形が多少異なります。占いでは文字数の多いアングロサクソン型が使われる事が多く、トールキンの指輪物語(The Lord of the Rings)で使われているルーン文字は、このアングロサクソン型をモデルにしています。この文字は24文字あり、占いには何も彫られていない、もしくは印刷されていないルーン文字のない物を一つ混ぜて25文字として占います。

 ルーン文字には、一字ごとに多くの意味が込められたシンボルティックな文字です。それを解釈することで占いが成立することになります。タロットカードの解釈に似ていますね。ただ、絵柄が書かれたタロットとは異なり、上下対称の文字は正位置、逆位置ありません。このルーン占いは、文字数が少ないのでネットなどで文字を調べれば、木片を使って自分で文字を掘り自作する事も可能です。