占い研究会

九星気学

 九星気学は生年月日によって人の気質や運勢をみる占いで、主に生まれた年によって決まる本命星で持って生まれた運と気質を占う方法が主流です。年だけでなく月命と日命によっても影響が出ますが、もっとも強い影響が生まれた年によるものですから、年ごとに分けた本命星ごとに、運勢や相性が決まります。年を重視するため、同級生のほとんどが同じ本命星を持つことになりますから、十二星座による星占いは信じてもなぜか九星気学は信じないという人もいます。ですが細かく見ていくと、生まれた月も影響がありますから、月命も重視するとそのパターンは9×9で81通り。単純に分かりやすくするため、生まれた年を重視した占いを目にする機会が多いということになります。ちなみに日命は、大きくなるとあまり影響がありませんから、そこまでは重視しません。また、九星気学は西暦ではなく旧暦で年を分けます。ですから誕生日が立春より前の早生まれの人は、前年の本命星となります。

 本命星による基本運は次の通り。
■一白水星
 情緒にあふれ。社交上手。忍耐深く柔軟な考え方を持っています。優柔不断な面もあります。
■二黒土星
 思いやりに溢れ、愛情深い性格。努力家で粘り強いと言われています。地に足の着いたリアリスト。
■三碧木星
 好奇心が強く、潔癖な考え方を持っています。正直なので時に敵を作ってしまいがち。新しいもの好き。
■四緑木星
 人当たりが良く気配り上手。多少移り気なところがありますが、器用に色々なことをこなせます。
■五黄土星
 向上心を持ち、面倒見のいいタイプ。若いうちに苦労しやすいため、しっかりした考え方を持っていている人が多いようです。
■六白金星
 意思が強く、活動的でときに大胆。自信家が多いのですが、その自信に見合った努力を貫くタイプ。
■七赤金星
 明るく社交的。人脈を活かして成功するタイプです。弁が立つ人が多いため、多少強引なところも。
■八白土星
 真面目で頑固。堅実な考え方を持っていながらも、明るくて気さくという、二面性のある人が多いようです。
■九紫火星
 直感で動く、理想家。頭の回転が早く、決断力も持っているためリーダータイプの人が多くなります。情熱的な面を持っていますが、多少飽きっぽい面も。

 なんとなく当たっている気もしてきませんか? ですが九星気学は、西洋占星術とは異なり、吉凶を重視します。運がいいか悪いかではなく、良くない方角や時を避け、逆に良い時や方角を選ぶためのもの。旅行や引越しなどでは特に重視されます。その中で有名なのは「暗剣殺」です。この方位を犯してしまうと、大きな凶災を受けるとされています。引越しには「五黄殺」が意識されます。といっても、その方角に引越しをしなければいけない時というのはあります。そんな時は遠回りして、一泊してから行けばいいというルールがあります。平安時代の貴族は、方角が悪いからといって公然と仕事を休むことができたようです。